認知症になる準備
Y-Designの山中雄大です。
今日は認知症の話で思うことを。
認知症にやさしい地域づくり
…と言う言葉が実は好きではないです。
じゃあ同じように 脳卒中にやさしい,骨折にやさしい という表現はないん?と。
ちなみに要介護状態になるトップ3の病気です。
認知症は対応に様々な工夫が要ることは経験上 重々承知しています。
先日のセミナーでも参加者の方に問いかけました。
Q:「認知症になりたくない方は?」
全員の手が挙がります。
ここでもう1つ問いかけます。
Q:「なりたくないのはなぜですか?」
家族に迷惑をかけたくない。
大抵の方はそう答えられます。
そうやって話を進めていくと…
認知症になり色々と分からなくなり,家族に迷惑をかけてしまうことが不安で心配。
経験上ですが,家族が困ることの多くは“周辺症状”と呼ばれるものです。
徘徊,暴言,異食 などなど。
これらは認知症そのものの症状ではなく,周囲の対応や環境で引き起こされるものと言われています。
もしも自分の理解力や伝える力が低下してしまった時のことを想像すると…
本当は食べたくないものを 美味しいから食べてや〜と笑顔で伝えられる
認知症にやさしい という言葉が実はやさしくないのかも?
なったらどうする?の不安や,なったらもう最後の様な印象も含んでないかなと感じたりもします。
4人の1人 ひょっとしたら3人に1人が認知症を患う時代が来ます。
認知症予防ももちろん大切ですが,“認知症になる準備をする”という考え方もあって良いかもと思うようにもなりました。
健やかではありたいけれど,患っても自分と家族と地域が「生きてて良かった」と少しでも感じられるように。
そんなことを思っている時に,今日の学びで,少し怖さがある情報のリテラシーもしながら,自分と家族と向き合えるような内容を思いつきました。
お伝えし一緒に向き合える日を楽しみにしています。
認知症をテーマにしたお話やセミナーのリクエストがあれば ご遠慮なくお声かけ下さい。
認知症になる準備。
これも中庸やな〜と思っています。
0コメント